前回は発達障害といわれるものはどのような状態があるかをお伝えしました。
自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害、学習障害について説明しましたが、その中で1個でも当てはまるから、私は発達障害なんだ、と必要以上に思うことはありません。
逆に1つも当てはまらない人のほうが珍しいかもしれません。
ただ当てはまる数が多いほど、傾向は強いと言えます。
そして、子供さんにとって生活面、学校、社会面での生きづらさが前面にでてくるようになるとなんとかその状況を打開しないといけない状況になるのです。
そうすると、親御さんにとってもこのままではよくないなと感じてくるのです。
発達障害は遺伝的な要因があるとも言われたりしますが、実際のところはまだあまりよくわかっていないと言われています。
すると、医学的解釈がそうなので、小児科へ行って相談しても、診断名はついても治す治療はありません。
それぞれが抱えるその時の症状にフォーカスしてそれを変える薬で対応することになります。
残念ながら、薬は体のシステムの一部に外部介入してくるものですので、体全体を見渡してシステムが正常に作動するようには働き掛けないのです。
ですので、長期的に服用し続けるとその副作用がまた問題になるでしょう。
当院では手技(カイロプラクティックなど)を用いて、体のシステムが正常化するよう
に調整していきます。
特に脳へのアプローチが重要になります。
そして発達の過程でもっとも重要な時期が生後1年の間です。
この時期の赤ちゃんはものすごいスピードで成長していきます。
体の成長も1ヶ月でも大きく変化します。そして、同時にできることも増えていきますので脳の成長も活発な時期です。
ここでの発達、成長の遅れが後々にも影響すると考えられます。
生後1年の赤ちゃんの成長を見ていきましょう!
この記事の目次
生後0ヶ月 基本はねんね
仰向けで寝て、顔は左右どちらかに向けます。(基本はねんね)
最初不規則な睡眠時間も徐々に規則的に。
起きている時は
・目を開けてじっとしている
・目を開けて活発に動いている
・泣いている
の3つの状態
生後1ヶ月 手足をバタバタ
・手足をバタバタさせる
・表情も豊かに
・動くものを目で追う(視力の発達)
・うつ伏せにすると顔をどちらかに向け頭を上げようとする動きをする
生後2ヶ月 「あー」「うー」としゃべる
・視力がハッキリしはじめる。
・ママを見つめてにっこりしたり、音のする方を見たりする。
・「あー」とか「うー」といった声を頻繁に出し、あやしたときには声を出して笑うこともある。
・腹ばいにしてあげて頭を持ち上げるようになると、首がすわるのももう少しといったところ。
生後3ヶ月 ママと他の人の区別が
・首がしっかりしてきて、早ければ首がすわる赤ちゃんも。
・体重は誕生時の約2倍、身長は10cmくらいアップ。
・あやすと表情ゆたかに笑う。
・おもちゃを握らせるとしばらくの間握っていられるようにな。
・ママとその他の人を区別できるようになり、ママが特別な存在であることを認識する。
生後4ヶ月 首が座る
・このくらいの時期に首がすわる赤ちゃんが多い。
・喜んだり不機嫌になったりと喜怒哀楽がハッキリし、個性的になってくる。
・早い赤ちゃんは寝返りを始める。
生後5ヶ月 そろそろ離乳食
・腹ばいで、両手または片手で上体を持ち上げたまま長い時間維持したり、両手・両足を浮かせて飛行機のような動作をしたりして遊ぶ。
・近くにあるおもちゃを取ろうと手を伸ばしたりする。
・この時期くらいから離乳食をスタートする赤ちゃんが多い。
生後6ヶ月 くるりと寝返り
・多くの赤ちゃんが寝返りをするようになる。
・後ろで支えたり、ソファによりかからせると、少しの間だけお座りができる赤ちゃんもいる。
生後7ヶ月 ひとりでお座り
・不安定ながらもお座りをする赤ちゃんが多い。
・おもちゃを舐めたり、たたいたり、放り投げたりとひとり遊びする時間も増え、なんでも口に入れる
・人見知りをするようになる赤ちゃんもいる。
生後8ヶ月 上手にひとり遊び
・お座りが上手になる。
・好奇心旺盛。
・早い子はハイハイを始める。
・下の歯が生え始める赤ちゃんもいる。
・テレビも大好きで声を出しながら見たり、画面に見入る子も。
生後9ヶ月 ハイハイでどこまでも移動
・多くの赤ちゃんがハイハイで移動するようになる。
・「ずりはい」をし始めたら、あっという間にハイハイをするように。
・ハイハイの状態からものにつかまって、ひざで立ったりする子もいる。
・音楽やリズムにも興味を持つ。
生後10か月 つかまり立ち、伝い歩き
・つかまり立ちしたり、伝い歩きをする赤ちゃんが多い時期。
・ソファやお膳に上ったりする
・おもちゃを取り上げられると大泣きしたり、一段と感情が豊かになる。
生後11ヶ月 大人のマネ
・ハイハイの方がスピードがあるため、伝い歩きができるようになってもハイハイで移動する赤ちゃんも多い。
・1つ2つと言葉を理解し始める。
生後12ヶ月 ひとりで立てる
・不安定ながらもつかまり立ちから、手を離して立つことがある。
・すぐに尻もちをつくが、慣れてくると手でバランスをとって立てるようになる。
・赤ちゃんから幼児の体型になってくる。
上記からわかるように生後1年で赤ちゃんはすごい成長=発達をとげます。
その後もその時の年齢に応じて発達があります。
しかし、一番重要な時期は生後の1年にあると思います。
「ねんね」の状態から「ひとり立ち」までをするのですから。
その間の発達がいかに重要かおわかりいただけただろうか!
この重要な生後1年でなんらかの発達に対してうまくいかない状況があると、あとの発達にずっと影響がでます。
例えばハイハイからいきなり立って歩いてしまうと周りの大人はすごいと喜ぶかもしれませんが、伝い歩きもしっかりできてないところから歩くのは発達の順番をしっかりこなせていないのでよろしくありません。
その時に与えられた課題をこなすことで発達、成長が促されます。
結果、脳の働きがどんどんレベルアップしていくのです。
それができていないと脳の発達に偏りや凸凹が生じてこれが後々の「発達障害」を作っていくと考えられます。
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お子様が発達障害や学習障害と診断され、いろいろな治療法などを試してみたけど、症状の改善が見られないなど、お悩みの方には参考にしてみてください。